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2024.01.11

【今から家づくりをする方必見!】注文住宅を建築する上での超基本をお伝えします。

こんにちは、太陽ハウジングです。

 

みなさんは、家づくりの情報を集めるときに何を参考にしていますか?

最近はSNSやYouTubeを参考にしている方も多いのではないでしょうか。

少し検索してみるだけでも、おしゃれな家の画像や動画がすぐに見つかりますよね。

 

すでに家づくりをしている方やこれから家づくりを始める方からすると参考になりますし、注文住宅で家づくりをするきっかけにもなるので非常に良いことだと思う反面、危険だなと感じる部分もあります。

 

それは、住宅の機能性が考慮されていない「見た目優先の家づくり」になってしまうということです。

 

家づくりは見えない部分こそ大切です。ただし一般的な情報では書かれていない部分も多いと思いますので、今回は、今から家づくりをする方必見の「注文住宅を建築する上での超基本」をお伝えします。

 

■2025年は住宅業界の重要な転換期

今、住宅業界は時代の転換期の真っ只中です。

この住宅業界は1999年から2022年3月までの約23年間、技術革新が起きなかった業界です。

 

地球環境に配慮しようという流れの影響を受けて、2022年4月に断熱等級の最高等級が4から5に、2022年10月に断熱等級の最高等級が5から7に引き上げられました。

 

ただし、2022年の断熱等級の上限引き上げになっただけで法的拘束力がありませんでした。しかし2025年4月から建築物省エネ法が改正され、これにより断熱等級4未満の家が建てられなくなります。

 

これだけでも住宅業界が重要な転換期を迎えていることが分かっていただけたと思います。

 

ただ2024年は狭間の年です。標準仕様で問題ありません。

この仕様で充分ですと低スペックな仕様を提案することも可能です。

例えると、ガラケーを最高性能ですと売ることができてしまいます。

 

誰でも家を建てた後に後悔したくないと思います。住宅の見た目や意匠に憧れるのも分かりますが、そうならないように、担当者任せにするのではなく建てる側も最低限の知識を身に付け、自分の身は自分で守るために注文住宅を建築する上での超基本をしっかり抑えてください。

 

家づくりにおいて本当に大切にするべきことが何なのか、どこに対して限られた予算を効果的に使うのか分かると思います。

 

■超基本は「頑丈で健康でいられる家を作る」

注文住宅を建築する上での超基本をお伝えすると、「頑丈で健康でいられる家を作る」です。(えっ?何を言ってるの?当たり前でしょ!)と思うかもしれませんが、これが注文住宅を建築する上で基本的な考え方になります。

 

要するに「家の性能面に予算を使って、その上で余ったらデザインに力を入れていきましょう」ということです。

 

冒頭でもお伝えしましたが、見た目ばかりを良くしたところで中身が伴っていなければ意味がありません。

 

何千万円というお金を払って建てるマイホーム。

地震がきたら壊れてしまう家を建てたいですか?

冬は寒くてスリッパを履かないと歩けないような家に住みたいですか?

夏は暑すぎて常にエアコンをフル稼働しないと涼しくならない家に住みたいですか?

 

家づくりを始めると、どうしても見た目や意匠に目が行ってしまい、基本的なことを疎かにしてしまいがちです。

 

だからこそ、注文住宅を建築する上での超基本として

「頑丈で健康でいられる家を作る」

 

これを自分の軸として持っておかなければなりません。

 

■「頑丈な家」とは?

では、住宅における「頑丈さ」についてご説明します。

 

注文住宅における頑丈さとは、地震がきても半壊全壊倒壊しない家のことを言います。

日本は地震大国で、いつどこで大きな地震が起こるか分かりません。高い金額を支払って建てた家が、地震で倒壊してしまったら、家族の命や財産を守ることができません。

地震がきても半壊全壊倒壊しない家を具体的に表現すると「耐震等級3を取ることのできる家」が半壊全壊倒壊しない「頑丈な家」となります。

 

耐震等級3は「震度6もしくは震度7の1.5倍の地震に耐えられる建物」に付与されます。

例えば、消防署や警察署などの防災の拠点となる建物は、耐震等級3の基準を満たしています。

頑丈な家を手に入れたいと考えるなら、まず「耐震等級3」に対応できる住宅会社かどうか、そして「耐震等級3」の提案をしてくれるかどうかを確認する必要があるわけです。

 

また、このことから言えるのは、耐震等級3が取れていれば、建物の構造は木造でも鉄骨でも変わらないということです。

 

頑丈な家つまりは耐震等級3の家を作ることが目的なわけですから、木造・鉄骨でも、制振装置の有無でも、基礎がベタ基礎・布基礎でも耐震等級3の家を作るための1つの手段に過ぎないともいえます。

 

例えば、カレーを作るときカレールーを使うと思います。

定番のボンカレーやバーモントカレー、小さなお子さんのいる家庭であればカレーの王さま、香辛料の辛さが魅力のジャワカレーなど(個人的にはプレミアムゴールデンカレーがおすすめですが)いろいろな種類があります。

 

好きなメーカーという感情面での選択を抜きにした場合、目的はカレーを作ることでカレールーはカレーを作るための手段でしかないわけです。

 

要するに、手段の比較は本質的な比較にはなりません。これは注文住宅も全く同じです。

 

■立地によって構造躯体を選ぶのがベスト

頑丈な家=耐震等級3の家を作ることが目的だとすると、〇〇工法や〇〇金物が良いとか悪いとか、制振装置の有無とかは1つの手段でしかありません。住宅会社の家づくりに対して共感する、しないという感情面の選択はあるかもしれませんが、目的のための手段と考えるようにしましょう。

 

よって、木造であろうと鉄骨造であろうと耐震等級3の家を作ることが目的であり、それが「地震がきても半壊全壊倒壊しない頑丈な家づくり」ということになります。

 

ただ、今までの説明を読んでいて(耐震等級3を取ったとしても、木と比較して鉄の方が強度があるから、鉄骨造の住宅のほうが強いでしょ?)とイメージしている方も多いと思います。

 

確かにその通りです。だから鉄骨造の住宅には鉄骨造の住宅向きの立地が存在し、木造の住宅には木造の住宅向きの立地が存在します。

 

よって、家を建てるときには「立地によって構造躯体を選ぶ」というのがベストな選択になります。

 

家の建て方を選ぶ上で重要な部分ですので、

「鉄骨造の住宅向けの立地とは?」

「木造の住宅向けの立地とは?」

「鉄骨と木造のメリットとデメリットは何なのか?」

など、次回のブログでご説明したいと思います。

 

 

今回は、頑丈とは耐震等級3のことであり、耐震等級3を獲得することが目的でそれ以外は手段でしかないというお話でした。

 

次回は、【今から家づくりをする方必見!】注文住宅を建築する上での超基本の続きとして、

「鉄骨造の住宅向けの立地とは?木造の住宅向けの立地とは?鉄骨と木造のメリットデメリットは何なのか?」をお届けします。

 

是非とも参考にしていただければと思います。