太陽ハウジングの家づくりコラム
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2024.07.25
【ズボラさんシリーズ】ズボラさんには向いていない後悔する外構設備・仕様とは?
こんにちは、太陽ハウジングです。
家づくりでは、外構を建物の後に決めることが多い傾向にあるので、後回しにしてしまい、急いで決めてしまうケースがよくあります。メリットやデメリットを考えずに提案された外構を選んでしまうと、「コストを掛けたのに全然使わない」「格好いいと思ったけど汚れてダサくなった」「これはなくても良かったんじゃない?」というような後悔が生まれがちです。
外構というのはケチると後悔しますし、やりすぎたら費用が爆上がりします。
住宅街を歩いていると、新しいお家なのに、ちょっと残念な感じがする家を見かけることもあるのではないでしょうか。
建物の次にコストがかかるにもかかわらず、意外と適当に決めてしまって後悔するのが外構です。
そこで今回は、ズボラで面倒くさがりな私が、家を建てた後に後悔しないために避けるべき外構の設備・仕様について紹介します。掃除が大嫌いで片付けが苦手、なるべくお金をかけずにコスパ良く外構を仕上げたい方に必見のコラムとなっております。
■後悔しないために避けるべき外構
・木製のウッドデッキ
以前のコラムでも説明していますが、木製のウッドデッキはメンテナンスが必要です。もちろん木製のウッドデッキでもメンテナンスが少ないハードウッド(イペ、ウリン、イタウバ、セランガンバツなど)もありますが、非常に高価です。(ハードウッドでも色落ちします)
ズボラさんには、人口木と言われる木樹脂のウッドデッキをおすすめします。
木目調のアクセントクロスが本物に見えるように、木樹脂のウッドデッキも本物の木に見えます。ズボラさんには、腐ることなく老朽化しない木樹脂のウッドデッキを選んでいただければと思います。半永久的に使用できます。
ただし、木樹脂といっても樹脂のため表面温度が熱くなります。この点をデメリットに感じる方も多いかもしれませんが、そんな暑い日にウッドデッキで遊ぶことは少ないでしょうし、熱中症のリスクを考えれば、子どもをウッドデッキで遊ばせませんよね?夏はビーニールプールで水遊びを楽しむなど、工夫して過ごしていただければと思います。
・天然芝
天然芝はズボラさんにはメンテナンスが大変です。最初は根を付かせるために毎日お水をあげて、生えてきたら芝刈りしつつ隙間に雑草が生えてくるので抜かなければなりません…絶対に無理です!
ものすごくマメな方、強い意志で(絶対にやるんだ!)と心意気のある方、天然芝を管理するのが趣味の方以外は、メンテナンスが大変なので天然芝は採用しないほうが良いかと思います。
土のままでは雑草が生えてしまうので芝生を検討する方も多いかもしれません。芝生ガーデンに憧れるのは分かりますが、緑を保つには手がかかりますし、定期的に芝刈りをして整える必要があります。
よって、ズボラさんは人工芝がおすすめです。人工芝であればお手入れ不要で年中鮮やかな緑を保ってくれます、人工芝の下に防草シートを敷いておけば雑草対策もバッチリ。
人工芝特有のテカリが気になるという方は、(少しお値段が高いですが)天然芝のようなリアルな人工芝も多くありますので、いろいろ見比べて検討してください。
・シンボルツリー
デメリットを理解しないまま、シンボルツリーを採用するという方が多いと思います。
シンボルツリーには常緑樹と落葉樹があります。常緑樹だったら葉っぱが落ちないというイメージがありますが、実は年中葉っぱが落ちてきます。
年中ポロポロ葉っぱが落ちてくるのが常緑樹、季節によって一気に葉っぱが落ちてくるのが落葉樹です。どちらも掃除は必要になります。
また、虫さんがきます。シンボルツリーは植物なので虫が寄りやすく、植物によっては虫が集まってしまうケースもあります。虫が好きではない方は「格好いいから」など安易採用せずに一旦立ち止まって考えてほしいと思います。
あと、花や実がなる木には鳥さんもきます。
鳥なら良いかと思うかもしれませんが、鳥さんはフンします。鳥のフンが駐車場のコンクリートについたら早めに掃除をする必要があるのですが、ズボラさんは「雨で流れるから…」と後回しにしがちで跡が残ってしまいます。
ただ、シンボルツリーじゃなくても緑はあったほうが良いと思います。建物の締まり具合が違いますし、外観的にもシュっとします。少し緑があるだけで安らぐと思いますので、花壇やプランターなど使って季節ごとに花を植え替えるなどして、お子さんと一緒に楽しんでやっていただくと良いと思います。
・笠木のない塗り壁門柱
プレゼンで見せられたら、「おぉ!格好良い!」となるやつです。
確かに、シュっとして見た目が格好良くオシャレに見えますが、後悔しがちなものの1つです。
門柱の上部に雨水が壁に流れないようにする笠木がないと、雨だれ汚れの原因になります。1~2年で門柱の壁に雨だれの縦の線が入って、ちびまる子ちゃんのアニメの背景みたいに…なんてことも。ズボラさんじゃなくても、なかなか掃除をするイメージがない、後回しになりがちな部分かと思いますので、塗り壁の門柱にするのであれば、必ず笠木を付けてください。
・駐車場の土間コンクリートの目地の素材
駐車場の目地の部分に玉砂利などを入れると思いますが、ズボラさんは止めたほうが良いですよ。明るい色の玉砂利はコケとか生えて汚くなりますし、隙間にゴミや落ち葉が入りやすく掃除が大変です。
あと意外なところでは、キレイな石って近所の子どもが持って行ってしまいます。石集めが好きな男の子って多いですからね(笑)
天然芝は育てるのもメンテも大変ですし、人工芝は隙間に入れるのでズレたり取れたりしてコケが生えてきます。タマリュウは非常に育てやすい植物ですが天然芝同様、管理やメンテナンスが必要です。タマリュウは花も咲くし実も生るので虫さんも来ますので止めておいたほうが良いと思います。
ドマコンクリートの目地でオススメは伸縮目地です。シンプルすぎて味気ないからと言う方もいるかもしれませんが、伸縮目地が無難ですよ。
あとピンコロ石も良いです。石やレンガなど並べていただければアクセントになって良いと思います。
玉砂利(砂利含む)、天然芝、人工芝、タマリュウはコスパもメンテナンス性も悪いので避けていただいたほうが良いと思います。
■外構で後悔しないためのQ&A
Q.目地を無くして全部コンクリートじゃダメですか?
A.ダメです。遊び部分でひび割れ防ぐ目的のため目地は必要です。
土間コンの目地は、ひび割れを防ぐための遊び部分なので必要になります。
また、全部土間コンクリートというのは少し味気ないので、玄関まわりや道路から玄関までのアプローチは石やレンガ、洗い出しのコンクリートなど入れて格好良くしてください。
外構はお化粧です。建物が格好良くても外構で失敗したらダサくなりますし、建物がそんなにオシャレじゃなくても外構次第で格好良くなります。
外構は最後のお化粧という意味でアプローチはデザインしていただければと思います。
Q.カーポートってどうですか?
A.車好きの方や、愛車を雨、雪、霜、日差しから守りたいなどの目的がなければ、付けなくても良いと思います。
カーポートは結構コストがかかります。2台用だと50-80万円くらいですし、カーポートの柱の分だけ駐車場が狭くなります。駐車スペース確保のため柱が横ではなく後ろにある後方支持タイプのカーポートにすると100万円くらいとコストが爆上がりします。
逆にカーポートのコストを抑えようと昔ながらの丸っこい安めのカーポートを設置してしまうと、映える外観もカーポートのせいで台無しになることもあります。
また、カーポートの屋根部分は直射日光を避けるため日射遮蔽型になるので、南道路の場合、南側にあるリビングが暗くなってしまうことがありますので、窓の高さとカーポートの高さ、位置関係を外構打合せ時ではなく、プラン打合せのときから注意しておく必要があります。
カーポートは車を愛でている人以外はいらないと思います。
むしろカーポートより優先してほしいものはサイクルポートです。
自転車のギアにスイッチや照明は多少の雨は大丈夫となっていますが、防水性能ってそんなに高くありません。電気自転車のモーターやバッテリーは生活防水で雨の日でも乗れますとなっていますが、ずっと濡れているというのは良くないですし故障の原因にもなります。雨の度に自転車にシートを被せる方も少ないでしょうし、サイクルポートはあったほうが良いと思いますよ。
今回は、ズボラさんには向いていない後悔する外構設備・仕様についてご紹介をさせていただきました。ズボラさんは、極力メンテナンスや掃除箇所を減らす家づくりをしていただけたらと思います。