太陽ハウジングの家づくりコラム

- TOP>
- 家づくりコラム
2025.04.03
【2025年版】売電価格が下がった今でも太陽光発電が得と言われる理由とは?
こんにちは、太陽ハウジングです。
売電単価が15円に下がった今、「太陽光発電をこれから始めても本当に元が取れるの?」と不安に思われている方は多いのではないでしょうか。
しかし実際には、太陽光発電の仕組みを正しく理解している人は、しっかり元を取っています。
また、「子育てエコホーム支援事業(GX志向型住宅)」の補助金(最大160万円)では太陽光発電の導入が必須条件となっており、今後ますます注目されることが予想されます。
今回のコラムでは、2025年から太陽光発電を始めても損をしない理由について、制度変更のポイントや導入による効果、実際のシミュレーション結果を交えながら詳しく解説していきます。

■そもそも太陽光発電とは?
太陽光発電とは、太陽の光を利用して電気をつくる発電システムのことです。
住宅用では屋根にソーラーパネル(太陽光パネル)を設置し、自宅で使ったり、余った電力を電力会社に売ったりできるのが特徴です。
かつては「売電でお得!」という印象が強かったかもしれませんが、今では“自家消費”をメインとした暮らしの安心アイテムとして注目されています。
■太陽光発電を導入するメリット
ご存じの方も多いかもしれませんが、まずは太陽光発電のメリットをご紹介します。
1. 電気代を大幅に削減できる
太陽光で発電した電気を自宅で使用することで、その分、電力会社から電気を買う必要がなくなり、毎月の電気代を大幅に減らすことが可能です。
しかも、太陽の光は0円。使えば使うほど“自給自足”の暮らしに近づきます。
2. 売電収入が得られる
使いきれなかった余剰電力は、電力会社に買い取ってもらうことができます。
これは国が定めた「固定価格買取制度(FIT制度)」に基づいた仕組みで、一定期間、定められた価格で売電できます。
ただし、近年は売電価格が下がっているため、売電による「利益」よりも、「電気代の節約効果」が主なメリットになっています。
3. 停電時にも電気が使える
自然災害などで停電してしまったときも、昼間であれば発電した電気を使って生活することができます。
さらに蓄電池を併用すれば、夜間や悪天候時にも備えることができるので、防災対策としても頼れる存在です。

■太陽光発電のデメリットと注意点
どんな設備にもメリットがあれば、当然ながら注意すべきポイントもあります。
ここでは、太陽光発電を導入する前に知っておきたい主なデメリットと注意点についてご紹介します。
1. 初期費用がかかる
太陽光発電は導入時にまとまった初期費用が必要です。
一般的な目安としては、1kWあたり約25万円前後、たとえば5kWで約125万円程度がかかります。
ただし、新築時に導入する場合は住宅ローンに組み込めるケースが多く、現金での持ち出しを抑えられるというメリットもあります。
ちなみに、固定価格買取制度(FIT制度)が始まった2012年当初は、1kWあたり約43万円が相場で、5kWで約215万円にもなっていました。結構高かったですね。当時と比べると、現在は価格が大きく下がり、導入しやすくなってきていると言えるでしょう。
2. 屋根の形状や向きによって発電効率が変わる
太陽光発電はすべての屋根に適しているわけではありません。
特に、屋根の向き(方角)や角度、周囲の建物や木の影響によって、発電効率に差が出ます。
たとえば、太陽光パネルの角度は30度を真南に向けるのが1番発電します。
・30度:100%
・フラット:94%
・60度:87%
太陽光パネルの向きは南がベスト。
・南:100%
・東:87%
・西:86%
なるべく南に向けたほうが良いですが、東向きでも87%なので、東向きでも太陽光発電は設置したほうが良いと思います。
また、周囲の建物や樹木によって日当たりが悪いなど、住宅の周囲の環境によっても設置に向く場合とそうでない場合がありますので注意が必要です。
新築時であれば、屋根の設計段階から考慮することで、最適な条件で導入できます。屋根の形状や方角などを家庭用太陽光発電に合わせて調整しやすいので、一緒に検討するのがおすすめです。
3. 発電量は地域や天気に左右される
太陽光発電は日照時間が多いほど発電量が増えます。
そのため、地域によって発電効率が異なります。
ちなみに、愛知県は日照時間が全国平均を上回っており、太陽光発電に向いている地域といえます。
4. 維持管理が必要
長期的には、パネルの清掃やパワーコンディショナーの交換など、定期的なメンテナンスコストが必要です。
ただし、パネル自体の寿命は20〜30年と長く、定期的な点検や清掃で高い発電性能を保つことができます。
5. 古い家は屋根の強度に注意
築年数の経った家に、後から太陽光パネルを設置する場合、建物の構造や屋根の補強が必要なこともあります。
新築時に導入する場合には、太陽光発電が屋根の上に設置されることも考えて建物や屋根の強度を計算するのであまり問題になりませんが、築年数が古い建物の場合は建物や屋根の強度が不足していることも考えられます。そのため、後から太陽光発電を導入する場合には、こういったことも検討した上で、自宅に最適な太陽光発電設備を選ぶ必要があります。
6. 売電だけで利益を出すのは難しい
以前は「太陽光でお小遣い稼ぎ」といわれていた時期もありましたが、現在は売電価格が下がっているため、利益を得るのは難しくなっています。
今は「自家消費で得をする」という視点が重要です。
7. 電気代が完全に0円になるわけではない
太陽光発電を導入したら「家で使っている電気をすべて賄える」といったイメージを持つ方が多いかもしれませんが、夜間や悪天候の際には発電できないため、電力会社からの電気が必要になります。
平均的な自家消費率は30%程度といわれており、残りは売電または購入電力となります。
より自家消費率を高めたい場合は、蓄電池との併用がおすすめです。
蓄電池をセット導入すれば、太陽光発電の0円の電気を貯めておいて夜間に自家消費したり、夜間だけ電気が安くなる電力プランを契約したりすることによって電気代を0円にすることも十分可能です。
8. 反射光による近隣トラブルに注意
太陽光パネルの反射光が隣家に影響を及ぼすケースもあります。
高層マンションや住宅が密集した地域では、近隣住民とのトラブルに発展する可能性もあるので配慮が必要です。
■2025年からでも太陽光発電をやるべき理由
「売電価格は下がっているのに、今から始めて元が取れるの?」
そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言えば──2025年からでも、太陽光発電は“やるべき”です。
その理由を、3つの視点+具体的なシミュレーション結果をもとに解説します。

◎理由1:損するリスクが低い(=むしろ得をする)
2025年度のケーススタディとして、5.472kWの太陽光発電(SHARP製)を設置した場合のシミュレーションを見てみましょう。
▷ 10年間の設置効果
自家消費分の節約効果:約8.5万円/年
売電収入:約7.4万円/年
合計:年間約15.8万円の節約効果
10年間の累計:約158万円
▷ 15年間の累計(11年目以降は売電単価が半減)
年間の節約効果:約12万円
15年累計効果:約218万円
設置費用を住宅ローンに含めた場合、月々の返済に光熱費削減分が充当されるイメージです。
つまり、「売って得する」よりも「使って得する時代」へとシフトしています。
◎理由2:電気代の高騰に備えられる
昨今、電気料金の値上げが続いています。
たとえば、再エネ賦課金や燃料調整費を含めた2025年2月時点の電気代は、1kWhあたり約41.5円にまで上昇しています。
電気代は今後も高くなると予測されるため、将来のコストを見越して今のうちに“自給自足型”の生活基盤を整えるのは非常に理にかなっています。
太陽光発電を導入すれば、何十年先も使える「0円の電気」を持つことになります。
これは、電気代の“先払い”でリスクを減らす行動とも言えますね。
◎理由3:災害時の“もしも”に備えられる
日本は地震・台風などの自然災害が多く、停電リスクも年々増加しています。
特に大規模停電の際に、太陽光発電は自宅で電気をつくり出せる数少ない手段になります。
さらに蓄電池と併用することで、夜間や悪天候でも生活に必要な電力を確保できるようになります。
たとえば・・・
スマホの充電、照明の確保、冷蔵庫の稼働、給湯器の一部機能など、
最低限の生活インフラが維持できるというのは、家族を守る安心材料として非常に大きな価値となります。
■FIT制度は今後どうなる?
SNS等で太陽光発電の売電価格が1kW/24円に上がるから、太陽光発電するなら来年以降のほうが良いという話を聞いた方もいると思いますが、それは誤解かもしれません。
2026年度から、FIT制度(固定価格買取制度)は「初期投資支援型スキーム」へ移行する予定です。
10kW未満の住宅用太陽光発電では、大きな制度変更が待っています。

🔸これまでのFIT制度(2025年度まで)
売電価格:15円/kWh(2025年度)
売電期間:10年間
収益の柱は「余剰電力を10年間安定して売る」ことでした。
🔸2026年度からの新スキーム(家庭用太陽光:10kW未満)
期間 | 売電単価 |
1〜4年目 | 24円/kWh |
5〜10年目 | 8.3円/kWh |
一見お得に見える「24円/kWh」── でも、実際は…?
「今の15円より高くなる!お得じゃん!」と思ってしまいがちですが、ここに大きな落とし穴があります。
単価が高いのは最初の4年間だけで、5年目以降は一気に8.3円/kWhに下落します。10年間平均すると、売電単価は約13円/kWh前後にしかなりません
つまり、「24円で10年間売れる」と勘違いしてしまうと、トータルの収益見込みで失敗するリスクがあるので注意が必要ですね。
今回の制度変更は、「太陽光発電=売電で稼ぐ」という考えから
「家庭で使う電気を自分たちでまかなう」という方向へ完全に舵を切った形です。
制度設計の背景として———
「自家消費の便益を重視し、余剰電力は一部補助的に買い取る」
という方針があり、国としても「売電で利益を得る時代の終わり」を示しています
つまり「今より売電単価が上がる」と思って2026年以降を待つと、かえって損をしてしまうリスクも。 国の方針も「自家消費重視」に変わりつつあり、売電で利益を得る時代は終わりを迎えようとしています。

\ 2025年中の導入こそが、最後のチャンスかもしれません /
太陽光発電は「売って儲ける」時代から、「家庭の電気を自分でまかなう」時代へと変わりました。そして、制度が大きく変わる前の「2025年はラストチャンス」とも言える節目の年です。
とはいえ、「本当にうちに必要?」「どれくらい効果がある?」と気になることも多いと思います。
太陽ハウジングでは、太陽光発電に詳しいスタッフが、お客さまのライフスタイルに合わせてシミュレーションを行いながら、最適なプランをご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
「家に太陽光発電を導入したい」と思った時に、まずすべきなのが自分にとって最適な太陽光発電の検討です。
住宅の形や屋根の向き、日当たり、家族構成、電気の使い方…。
条件はご家庭によってさまざまで、SNSで配信している誰かのおすすめがそのままあなたにとって最適とは限りません。
もちろん住宅会社の担当者から「この機種がおすすめです」と提案されることもありますが、その提案が必ずしも正解とは限らないことも…。
ということで———
次回の家づくりコラムは「【知らないと損する】太陽光発電の正しい選び方とは?」をテーマに、
意外と知られていないポイントや、気をつけたい落とし穴について分かりやすくご紹介していきます。
どうぞ次回もお楽しみに♪