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2023.02.21

快適な住まいに欠かせない断熱の種類とは?【屋根編】

こんにちは。太陽ハウジングです。

 

しばらく続いてきた断熱の話の最終回です。今回は屋根断熱についてご紹介します。

 

屋根の断熱の方法には「天井断熱」と「屋根断熱」の2種類があり、建物の形状やプランによって使い分けるケースが多いです。そのため、基礎や壁のように、会社によって断熱の方法が異なるというのはあまりありません。たとえば通常の屋根であれば天井断熱、小屋裏収納やロフトを設けるプランであれば屋根断熱を採用します。

●天井断熱の特徴とメリット・デメリット
天井断熱はその名のとおり天井面に断熱材を入れる方法です。屋根断熱と比較すると施工面積が狭い分コストが抑えられることと、断熱材を厚くすることができて高い断熱性能が得られるというのがメリットです。また、天井に断熱材を施工するので、断熱する空間面積を抑えられて、冷暖房効率も良くなります。

 

デメリットとしては天井に断熱材を隙間なく敷き詰める必要があるため、施工により丁寧さや技術力が求められるという点です。施工が雑だと隙間が発生して断熱欠損を起こしてしまう場合もあります。

●屋根断熱の特徴とメリット・デメリット
屋根断熱は屋根面に沿って断熱材を施工し、建物全体を断熱する工法です。そのため、特に夏場の暑さ対策においては天井断熱よりも有利になるというメリットがあります。

 

先ほどの天井断熱では天井裏の空間が断熱されていないため、どうしてもそこに溜まった熱気や冷気が室温に影響します。たとえば夏場に2階が暑くなってしまうのは、天井裏の熱気が原因ということになります。特に小屋裏収納やロフト、勾配天井を設ける場合は屋根断熱を選択します。

 

一方で、屋根断熱の場合は断熱材を入れすぎると屋根が重みに耐えられなくなってしまうため、断熱材の厚みに制限が出てきてしまいます。制限が少ない天井断熱よりも断熱性能が低くなる、冷暖房費が高くなるといったデメリットもあります。また、施工費用も高額になりがちです。

●まとめ
屋根は太陽の熱を一番受ける部分になるので、どのような工法で施工し、どのような断熱材を使っているのかを確認してみましょう。

 

1月から断熱について話をしてきましたが、大切なのは「床」「壁」「屋根」と、建物を部位ごとに分解して考えることです。

 

それぞれどのような工法で断熱されるのか?そして住宅会社が各工法のデメリットに対してどんな対策を行っているのか?を知り、対策が不十分と感じるのであれば、それを補う方法を考える必要があります。

 

建物見学会に参加してどのような断熱方法を使っていて居心地はどうか?デメリット部分を補う必要があるか?を確認・体感して、不安や疑問に思った場合は担当者に質問をしてみてください。