太陽ハウジングの家づくりコラム
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2023.07.06
失敗しないための「玄関づくりのポイント②」を解説!
こんにちは、太陽ハウジングです。
先日公開したブログ記事「玄関づくりのポイント①」は、もうチェックしていただけましたでしょうか?(記事はこちら→玄関づくりのポイント① )
今回は、その続編として、家づくりに重要なプランや、玄関土間のタイル選びのポイントなどをお届けします。
■前回のおさらい
注文住宅を新築する際に、プランや仕様等で力を入れるところはご存じですか?
それは、リビング、玄関、トイレの3つになります。
なぜ、リビングと玄関とトイレ?と思われる方もいらっしゃると思いますが、
それは家族以外の人が目に触れる機会が多いからです。
例えば、友人の家に行ったとき、玄関がゴチャゴチャしていたら…どのように感じるかを想像してみるとわかりやすいかもしれません。
これと同様にリビングとトイレも家族以外の目に触れる機会が多いからこそ、何かしらの工夫が必要になります。
こちらの内容を踏まえて、失敗しないための「玄関づくりのヒポイント②」をお伝えします。
■昔からある普通の玄関を作らない
普通の玄関とは、「特に工夫がされていない玄関の」ことです。
例えば、このような感じでしょうか。
(これのどこが問題?)と思う方もいるかもしれませんが、具体的な暮らしをイメージしていただくとわかりやすいと思います。
例えば…
・冬用のコートはどこに掛けますか?
・家族全員分の靴は玄関横にある収納にすべて入りますか?
・赤ちゃんのいる家庭であれば、ベビーカーをどこに置きますか?
・お客さんが来た時に、玄関が片付いている自信はありますか?
おそらく、この玄関では対応できないのではないでしょうか。
まず、上記の図のような玄関では、ベビーカーを置くスペースはありません。
また、家族の靴も収納に収まらず散乱してしまいがちになり、
冬に帰宅してコートを掛ける場所がないため2階の自分の部屋で片付ける、
これが毎日続けばストレスにもなります。
昔の住まいならそれが当たり前のことだったかもしれませんが、
せっかくこれから建てる住まいならストレスを感じない玄関にしたいですよね。
■暮らしが楽になる玄関プラン「2way玄関」
日々の暮らしが楽になる玄関プランの具体的な例として、「2way玄関」があります。
2way玄関とは、家族用と来客用の2つの土間のある玄関のことで、メリットは以下の通りです。
①来客時に片付いた玄関が演出できる
家族用玄関(ウォークスルーができるシューズクローク)に靴や荷物を全て収納してしまえば、来客用玄関は常にきれいな状態を演出することができます。
これで友人や知り合いが来たとき、玄関が散らかっているとか汚いとか思われることはないですよね。堂々と人を招き入れることができるのは1つのステータスにもなりそうです。
②機能的な動線が作りやすい
2way玄関の大きなメリットとして、「機能的な動線が作りやすい=カスタマイズの幅が広い」ことです。こちらを具体的に解説していきます。
・家族用玄関にシステム収納を設けて、家族に合った収納にする
システム収納という考え方を採用した玄関にしてみる方法があります。
例えば、
靴でもスニーカーと長靴やブーツで高さが違いますので靴は可動ができる棚にする。
冬用の上着やお子さんのカッパ、家族の傘を掛けられるパイプをつける。
車のカギなどちょっとした小物が置ける棚などです。
各メーカーでシステム収納は既製品として取り扱っています。
プラン集がありますので自分に合った収納スタイルを探してみるのはいかがでしょうか。
・家族用玄関に洗面を設ける
玄関の洗面は、コロナ禍で一気に普及したご提案かもしれません。
帰ってきてすぐに手洗いうがいができる場所を作ることは、子どもだけでなく家族の健康を守ることに繋がりますし、コロナ禍でなくても風邪予防にもなります。
・間取りの機能性を飛躍的に上げる
2way玄関を使うことで間取りの機能性が飛躍的に上がります。
来客用と家族用の動線を分けることで、買い物で買った食材やストック品などを最短でキッチンやパントリーに行けます。さらに、LDKへの動線も2つに分けることで、生活動線と家事動線を分けることができるのもメリットでしょう。
2way玄関にすることでスッキリと片付けしやすいプランになると思います。
■「2way玄関」のデメリットとは?
2way玄関のデメリットは、金額が上がることです。
普通の玄関に比べて、システム収納や洗面設置などの増加によるコストアップと、土間面積が増えることでのコストアップがあります。
システム収納は棚やパイプなどのアイテム数によって費用が高くなる傾向にあります。
費用を抑えるためには、収納を複雑にせずにシンプルに考え、棚は木目などのデザインにこだわらずにシンプルな樹脂製にしても充分だと思います。
荷物など何もなければ木目の棚が見えて映えると思いますが、荷物を置いてしまえばほぼ見えなくなります。またホコリ等で汚れることを考えると、外して水洗いができる掃除のしやすい樹脂のほうがオススメです。
洗面については、洗面台本体の費用と水道の給排水工事の費用がかかります。
まず、洗面台本体はピンキリで、どの程度の洗面台を設置するかによって金額が変わります。
手洗いさえできれば良いのであれば小さい洗面を設置して費用を抑えることができますが、靴やキャンプ用品を洗うとなると大きめの洗面が必要になり、ある程度の費用がかかります。使い方を具体的にイメージしておいてください。
土間部分の面積は建物面積に直結しますので、増えた分だけコストアップになります。
2way玄関の際のポイントは土間を広げすぎないようにすることがポイントです。
2way玄関はスッキリと片付いた玄関にすることができ、機能的な間取りを構成しやすい反面、アイテム数の増加、土間面積が通常より大きくなることでコストアップが予想されます。ただし、工夫次第で金額も抑えることができますので、住宅会社の営業や設計と打合せの際に意識してお話を進めることをおすすめします。
土地の形状にもよりますが、2way玄関は一般的な住宅でも設計することができます。具体的には、33〜35坪くらいの2階建て住宅であれば作ることが可能です。
生活がしやすく機能的な動線を確保するために、2way玄関を是非検討してみてください。
■玄関タイルを考えよう
次は、玄関タイルについて解説していきます。
玄関タイルを決めるときはどのように決めていますか?ほとんどの方は内外観に合った玄関タイルを選ぶ方が多いと思います。
もちろん内外観にあったタイルを選ぶことは大切ですが、住む人の性格によって選ぶタイルの種類や色も変わってきます。
その理由は、掃除の頻度が関係してくるからです。
まず前提として、玄関は家の中で1番汚れる場所だと考えておきましょう。
小さいお子さんがいる家庭なら分かると思いますが、お子さんが外遊びから帰ってきたときに、びっくりするくらい汚れた靴で帰って来たことはありませんか?また、なぜか靴の中に砂が入っていることも…。そして、そのままお子さんが靴を脱いだら、玄関に砂が広がってしまってしまうなんてこともありますよね。
そして、大人も子どもも共有ですが、雨の日は靴跡が残り、泥汚れがタイルに付着してしまったりします。そのまま乾いた泥汚れは、なかなか落ちにくくて掃除も面倒ですよね。
汚れる原因は他にもありますが、基本的に何をしても玄関は汚れると思っておきましょう。
■玄関タイルで重視することを決める
玄関は汚れてしまうということを前提に考えたときに、玄関のタイル選びへの考え方は次の2通りです。
・デザイン重視で掃除の頻度を増やす
玄関タイルはタイル単体で選ぶものではなく、建物全体のデザインや内外観の色や素材によって考えながら選ぶものです。
白や黒など汚れやすいタイルでも、どうしても採用したいデザインがある場合は、開き直って掃除の頻度を増やすしかありません。
・デザインよりも掃除の頻度を減らす
黄色やブラウン、グレーなど汚れの目立ちにくい色を選べば掃除の頻度はあまり気にしなくても良くなります。
ただし、黄色やブラウン、グレーのタイルを選ぶと、良くも悪くも普通の家というイメージになってしまうかもしれません。
デザイン重視で掃除の頻度を増やすか、掃除頻度を減らすため無難なデザインにするかは、好みに合わせて選択してください。
■デザインも掃除も両立させるには
デザインと掃除のしやすさを両立できる方法はないのでしょうか。そこで(デザインは大切、でも住み始めは掃除をするけど、ずっと掃除を続けられるか不安だなぁ~)という方にアドバイスです。
※少し個人的な意見も入りますが、ご容赦ください。
注文住宅で建築するのであれば、カッコイイもしくは可愛いデザインの家にしたいものですよね。でも、掃除頻度を多くする自信のない方は多いのではないでしょうか。
そこでオススメしたい玄関タイルの色は「グレー系」です。
グレー系の玄関タイルはホコリも泥汚れも目立ちにくいだけでなく、内外観にも合わせやすいのが特長です。
グレー系でも濃淡でかなり雰囲気が変わりますので、グレーの中でもオススメのグレー系タイル色をご紹介します。
・チャコール
少し濃いめのグレーです。黒ほど色が濃くないので汚れが目立ちにくく、アクセントを与えてくれます。モダン系の内外観なら大体合います。
・トープ
少し茶色がかったグレーです。グレー色は少し無機質な雰囲気になりますが、茶色が入ることで柔らかい雰囲気になります。温かみのある色合いの外観にピッタリです。
いずれにしても、玄関タイルを決めるときは建物全体のデザインに影響する部分になりますので、外観だけでなく内観もパース等でしっかりと確認しておくことが大切です。
また、現物のタイルを確認するとともに、室内光だけでなく太陽光の下でどのように見えるかも忘れずに確認しておきましょう。
家づくりのことなら、太陽ハウジングまでお気軽にご相談ください!
次回のブログもおたのしみに!