アイコン太陽ハウジングのづくりコラム
アイコンテキスト

  • TOP>
  • 家づくりコラム

2023.09.28

外構計画で注意するべきポイント #1|玄関ポーチ編

こんにちは、太陽ハウジングです。

 

お客さまより外構計画でコラムを書いてほしいというリクエストがありましたので、今回から全4回に分けてご紹介したいと思います。

 

(他にも、知りたいことや聞きたいこと、コラムでこんなこと書いてほしいというリクエストなど何でも構いませんので、お気軽にご連絡ください。)

 

 

今回は1回目として、「やってはいけない外構計画」と「意匠性を向上させるポイント」についてご紹介します。

 

これから家づくりをされる方、家づくりの最中の方も参考にしていただければと思います。

 

 

■やってはいけない外構計画とは?

外構計画でやってはいけないことは「普通の外構」にしてしまうこと。ここでいう普通とは「何も考えられていない外構」のことです。

 

なぜ、何も考えられていない普通の外構になってしまうのか?

その理由は、外構計画を二の次で考えるからです。家づくりでは建物の設計には時間をかけているのに、外構には時間をかけずに、なんとなくで決めているケースが多いのではないでしょうか。

 

家づくりを行うにあたって、建物と外構は別々に考えるのではなく、建物と外構はセットで考えるようにしてみましょう。それだけで意匠性が向上します。

 

■外構の意匠性を向上させる2つのポイント

外構計画で意匠性を向上させられるポイントは「玄関ポーチ」と「植栽」です。

今回は「玄関ポーチ」のポイントについて解説します。

 

「玄関ポーチ」

玄関ポーチの広さを気にしたことはありますか?

多くの住宅会社で、畳1帖分(幅1800mm、奥行900mm)の玄関ポーチを見かけます。

 

その理由としては、玄関ポーチに使用するタイルが1枚300角(30㎝角)というものが多く、キレイに割り切れるちょうど良いサイズであるのが要因かもしれません。

 

また、一般的な玄関ポーチの高さは地面から40cmほどなので、小さいお子さんが転んだら大きな怪我をしてしまう高さです。

 

実は、畳1帖分の玄関ポーチは応用が利かず、使い勝手の悪いサイズだったりします。

 

その理由は、玄関ドアの開き方にあります。日本では外開きのドアが多いため、玄関ポーチが狭いと左右にずれるか、ポーチからいったん出ないといけなくなるため、とても不便です。

 

なんとなくで決めてしまったら、使い始めて不便に感じてしまうこともあるかもしれません。計画している家の玄関ポーチは、どのくらいの高さで、どのくらいの幅と奥行きがあるのかを再度確認してみましょう。

 

玄関ポーチを使いやすくするためには「ゆったりしたサイズ」に広げることです。スペースが取れるのであれば1200mm(1m20cm)以上にするのがオススメです。

 

 

■玄関ポーチを広げる3つのメリット

①          安全性を確保できる

②          ベビーカーや自転車を置く余剰スペースができる

③          おしゃれに見せることができる

 

それぞれを簡単に説明します。

 

・安全性を確保できる

畳1帖分の玄関ポーチは狭く、特にお子さまやご年配の方のいるご家庭では、転倒事故のリスクも考えられます。玄関ポーチを広くすることで転倒防止にもなりますし、手すりも設置できます。

 

・ベビーカーや自転車を置く余剰スペースができる

余剰スペースをつくるためには、玄関ポーチをかなり広く取らなければなりませんが、ベビーカーや自転車を置いておけるのは便利です。自転車の置き場をつくりたい場合などは検討してみるのも良いでしょう。

 

・おしゃれに見せることができる

アクセントになるように、あご出し階段(浮き階段・フローティングステップ)にしてライン照明を埋め込んだり、外壁に合わせて統一感を出したりと玄関ポーチを作り込むことができます。

 

また、玄関ポーチにはタイルを使うことが多いですが、モルタル仕上げや値段が張りますが天然石など使うことで、ひと味違った落ち着いた玄関ポーチにすることができます。

 

■建物の空きスペースを玄関ポーチとして活用

土地にスペースがないという場合でも、建築基準法の関係で隣地との境界を750~1000程度、離して家を建てていると思います。

 

その境界と建物の空きスペースを玄関ポーチスペースとして活用する方法もあります。玄関ポーチを広げられ無駄なスペースも有効活用できますので覚えておいてください。

 

ここまでの話をまとめると、玄関ポーチを広げることで、住まいの快適度がアップします。

 

①安全性が確保でき転倒防止になる。

②余剰スペースができることで、ベビーカーや自転車を置くスペースができ、人や物の出入りがスムーズになる。

③外壁に合わせて統一感を出したり、アクセントになるようなフォルムを採用したりと、外観の印象をアップさせる。

 

また、庇のある玄関ポーチであれば、雨や雪が降っていても比較的動きやすく、外出時には余裕をもって傘がさせます。雨風や強い日差しもしっかり防ぎ、極端な気温の上昇や湿度のコントロールができます。

 

玄関ポーチをこだわることで、意匠性が上がり、住宅の印象は大きく変わり、理想の新築に近づけられると思います。

 

次回のコラム(2回目)では、もう一つのポイント「植栽」についてご紹介します。