太陽ハウジングの家づくりコラム
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2023.11.09
初心者にも扱いやすいオススメの庭木は?
こんにちは、太陽ハウジングです。
家の外観を考えるときに、庭木を検討される方も多いのではないでしょうか。家づくりでは決めることが多いので、庭木について決める時間が取れないというケースも多いかもしれません。
そんな方のために、今回は庭木の考え方や、初心者でも扱いやすい庭木などをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
庭木とは?
庭木とは、庭に植える樹木の総称で、大きく分けると常緑樹と落葉樹の2種類に分けられます。
ざっくり説明すると、常緑樹は一年中葉が落ちない木で一年中緑を楽しめるため、庭の景観を保つことができます。落葉樹は季節によって葉が落ちる木のため、葉の色づきや落ち葉を楽しむことができます。
庭木には、観賞や収穫、木陰、風除け、防犯など、さまざまな役割があります。
その中でも、庭の中心や目立つ場所に植えられ、庭の印象を決定づける庭木のことをシンボルツリーと呼びます。
シンボルツリーは常緑樹と落葉樹のどちらでも構いません。
ただし、庭の雰囲気や目的に合わせて、適した樹種を選ぶことが大切です。
シンボルツリーの役割とは?
シンボルツリーとは、名前のとおり、お家やお庭を象徴する樹木です。
新築祝いやお子さんの誕生などで記念樹として植えられることも多いかもしれません。
以前のコラムでご紹介しましたが、シンボルツリーを植える目的は、目隠しとして外からの視線を遮る効果ということをお忘れなく。
その他にも
「家の外観を美しく見せる」
「強い日差しや風から家を守る」
「木陰を作る」
「目印になる」
など挙げてみると色々な役割があります。
シンボルツリーを育てるために必要なお手入れとは?
シンボルツリーを植えたいけど、お手入れが大変そうと思っていませんか?
もちろん、木は生き物なので、最低限のお手入れは不可欠になります。
まずは、庭木のお手入れについて解説します。
・水やり
庭木の種類や生育状況によって、水やりの頻度や量は異なります。
一般的には、土の表面が乾いたら水やりを行います。
水やりの際は、庭木の根元にたっぷりと水を与えましょう。根元から水が出てくるまで、何度かに分けて水やりを行います。
・花がら、落ち葉の片付け
花がらや落ち葉を放置すると、病害虫の発生原因となります。こまめに片付けましょう。
・施肥
庭木の生育に必要な養分を与える作業です。土壌施肥と葉面施肥の2種類があります。
【土壌施肥】
庭木の根元に肥料を与える施肥方法です。化成肥料、有機肥料、微生物肥料など、
さまざまな種類の肥料があります。
【葉面施肥】
葉の表面から肥料を与える施肥方法です。液体肥料を葉に散布します。
・雑草取り
雑草は庭木の養分を奪うだけでなく、病害虫の発生原因にもなります。こまめに抜きましょう。
・剪定
庭木の形を整えたり、風通しをよくしたり、病害虫の発生を防いだりする目的で行う作業です。剪定には、大きく分けて「冬期剪定」と「夏期剪定」の2種類があります。
【冬期剪定】
庭木が休眠している12月~2月頃に行う剪定です。太い枝を切ったり、枝の量を減らしたりすることで、庭木の形を整え、風通しをよくします。また、病害虫の発生を防ぐ効果もあります。
【夏期剪定】
庭木の生長が盛んな7月~8月頃に行う剪定です。枝の形を整える程度の軽い剪定で、冬期剪定の補助的な役割を果たします。
・消毒、害虫駆除
病害虫が発生した場合は、早めに消毒や害虫駆除を行いましょう。
消毒には、殺菌剤や殺虫剤を使用します。害虫駆除には、殺虫剤や粘着テープなどを使用して、害虫を駆除します。
例えば、
「落ち葉の掃除ならできるけど、剪定には自信がないから、大きくなりにくい木を選ぶ」
「消毒は自分でできないから、病害虫に強い丈夫な木を選ぶ」など、
自分のできる範囲を把握し、管理が行き届くような木を選べば、後で困りません。
初心者でも育てやすい庭木の選び方
庭木を植えて、お庭を彩りたいけれど、お手入れが大変だと不安な方は多いのではないでしょうか。
庭木にはそれぞれ特性があり、手間がかかりにくい木もたくさんあります。
そこで、初心者でも育てやすい庭木の選び方についてご紹介します。
手間いらずの木の特徴
手間いらずの木は、以下の特徴があります。
・剪定が簡単(大きくなりにくい)
・虫がつきにくい
・落ち葉が少ない
・日陰でも丈夫に育つ
葉が落ちる「落葉樹」には、メリットもありますので、ぜひお好みで選んでください
【落葉樹のメリット】
・秋には紅葉、春には新芽と、四季の変化を楽しめる
・夏は木陰をつくり、冬は光を取り入れてくれる
・葉のボリュームが少ないので、狭いスペースにもおすすめ
・冬の落葉後の木は、イルミネーションにもぴったり
では、ここから初心者にも扱いやすいオススメの庭木をご紹介します。
アオダモ
庭木、特にシンボルツリーで悩んだら「アオダモ」を選んだらOKというくらい人気の庭木です。
どのような住宅にも合わせやすく、成長がゆっくりで管理がしやすいという理由で人気があります。最近ではSNSの影響もあって株立ちや樹形の良いアオダモを探すのは困難になってきているくらいです。
【アオダモのプロフィール】
落葉樹
適地:北海道~九州
樹高:10~15メートル
枝や樹皮は水に浸すと淡い青に染まることから染料として使われていました。
強くしなやかな性質を活かし、木製のバットやバトミントンのラケットに用いられてきました。
アオダモが自生しているのは山間部のため、夏場に照りつける直射日光や西日は苦手な植物です。手間がかかりにくく強めの植物とはいえ枯れてしまっては意味がないので、植える位置には注意してください。
また、アオダモは落葉樹です。他の庭木に比べ、お手入れは少ないですが、葉は落ちますので、ご注意ください。
ソヨゴ
葉が風になびくと、ソヨソヨと涼しげな音を出すことからソヨゴやソヨギと呼ばれています。
常緑樹で成長がものすごく遅く自然に樹形が整うため手入れがほとんど必要ないため非常に人気のある樹木です。
【ソヨゴのプロフィール】
常緑樹
適地:東北南部~沖縄
樹高:5~10メートル
ソヨゴは植物には珍しい雌雄異株でオスとメスに分かれています。
オスメスの見分け方もあり、秋に赤い実をつけるのがメスで葉がモサっと生い茂るのがオスになります。
(食卓で見る「ほうれん草」や「アスパラガス」も雌雄異株でオスとメスが存在します。こういう話を聞くと、自分が食べているアスパラガスやほうれん草はオスメスどっちだろうと気になりますよね?笑)
ちなみに、赤い実を楽しみたい場合は、雄株と雌株の2本植えにする必要があります。
ソヨゴは低い樹高を維持しやすく、葉の密度が高い樹形なら目隠しなど扱いやすい庭木です。ただ扱いやすい反面、個性に乏しく他の樹木と比較すると何だかパッとしない印象です。
ソヨゴを選ぶ際は樹形の良いものを選ぶことをオススメします。
サルスベリ
サルスベリは日本で古くから植えられている庭木です。
初夏から秋にかけて赤、白、ピンクなどの花を咲かせます。
【サルスベリのプロフィール】
落葉樹
適地:東北南部~九州
樹高:3~7メートル
サルスベリは漢字で書くと百日紅。その名前のとおり花を咲かせますが、100日も同じ花が咲き続けるわけではなく、1度花が咲き、咲き終わった枝先に新たな花が咲き、それが延々と続くが正解になります。江戸時代の有名な俳人である加賀千代女が「散れば咲き、散れば咲きして、百日紅」という俳句を残しています。
また、サルスベリの特徴は樹皮にもあります。樹皮はザラザラしていますが、生長にともない樹皮が剥がれるとツルツルスベスベの樹皮になります。
猿が登ろうとしても滑って落ちてしまいそうなことからサルスベリと名付けられています。
ただ、このサルスベリは触ってみると触り心地は良いかもしれませんが、視線を遮る目的で使うことができないため、庭を彩る目的で植えることになります。
そういう意味では植える優先順位は低いかもしれません。
マユミ
マユミは落葉樹で気の質は緻密で細長い葉が特徴です。
マユミで木の弓を作ったことから真の弓で真弓と言われています。
【マユミのプロフィール】
落葉樹
適地:北海道~九州
樹高:3~5メートル
マユミは人の名前っぽくインパクトがありますね。
(実は社内にもマユミさんが2名います。)
マユミは日本に自生する植物で、栽培は容易で害虫もほとんど寄ってきません。
10月から1月にかけてピンクの実がなります。この時期は草木が枯れて寂しい雰囲気になりますが、そんな中でマユミはピンク色の実をつけて華やかにしてくれます。
ただ、この実は、有毒ですので食べないでください。
細長い葉の新緑もキレイですが、モサモサ伸びます。
今まで紹介してきた庭木より多少手がかかるかもしれません。
ジューンベリー
ジューンベリーも、アオダモと同様にSNSから人気になった庭木の1つです。
名前のとおり6月に実をつけることからジューンベリーと呼ばれています。
【ジューンベリーのプロフィール】
落葉樹
適地:東北南部~九州
樹高:2~4メートル
ジューンベリーは春頃に白い花を咲かせ、初夏に果実が実り、秋に紅葉、冬には葉が落葉して美しい樹形など四季を通じて楽しませてくれるのでシンボルツリーに最適かもしれません。
ジューンベリーは想像以上に実をつける木なので、その実を狙って鳥が寄ってきます。鳥なら我慢できるかもしれませんが、大きめの緑色のカメムシが来てしまうことも…。
鳥や虫が苦手や嫌いな方はジューンベリー避けたほうが良いかもしれません。
ちなみに、ジューンベリーの実は食べることができます。
エゴノキ
5月から6月にかけて白い花が釣り鐘状に咲き誇り、揺れる姿は清涼感があり、欧米でもジャパニーズスノーベルとして親しまれています。
【エゴノキのプロフィール】
落葉樹
適地:東北南部~沖縄
樹高:7~15メートル
白い花をつけた後に黄緑色の実が一斉にぶら下がるようにつきます。
エゴノキの実の果皮にはエゴサポニンという物質が含まれており、水に溶けると石鹸のように泡立つ性質があることから石鹸代わりに使われていました。
エゴノキは別名、シャボンの木とか呼び名があります。
エゴノキは和風の庭はもちろん洋風モダン和モダンなどテイストを選ばず植えることができます。
みなさんが気になる庭木は見つかりましたか?
庭木の見た目などのイメージはもちろんですが、プロフィールなども参考に選んでみてくださいね。家づくりの庭木についても、実績豊富な太陽ハウジングにお任せください!