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2024.05.30

【ズボラさん必見!】家を建てたあとで後悔する間取り・設備・インンテリアとは?

こんにちは、太陽ハウジングです。

 

みなさんはマメな方ですか?それともズボラさんですか?

この記事を読んでくださっているということは(つい面倒なことを後回しにしてしまう…)という方も多いかもしれません。

 

実は家づくりでは、その家で暮らす人の性格に合わせて、間取りや設備を設計しておくことが大切です。

 

そこで今回は、ズボラで掃除が大嫌いな人が、家を建てた後に後悔する「採用してはいけない間取り・設備・仕様」などを「ズボラ代表」の私が紹介していきます。

 

「掃除は大嫌い…。片付けも苦手…。」という方必見コラムとなっておりますので、ぜひ最後まで読んで見てくださいね。

 

 

■「何をやるか」よりも「何をやらないか」

インスタやYouTubeで紹介されている内容を(素敵!便利そう!オシャレ!)と思ってそのまま採用することもあるかと思います。

 

後先を考えずに何でも取り入れてしまうと、後で「掃除が大変…賃貸のときのほうが掃除が楽だった…」と後悔することになりかねません。家をきれいに保ちたいという意識は、住んだ直後がピークでどんどん下がっていきます。その意識が下がったときでも本当の意味で自分たちに必要なものか見極める力が必要になります。

 

家づくりは誘惑が多いです。

大切なのは、「何をやるか」よりも「何をやらないか」です。

自分たちにとって必要ないという判断をする力を養う材料として今回のコラムを活用していただけたらと思います。

 

それでは早速、紹介していきます。

■間取り編

・2WAY玄関

メイン玄関とシューズクローク等から通り抜けできる、家族用の2か所からアクセスできる玄関のことです。(このブログでも何度か取り上げているので、すでにご存じの方も多いかもしれません)

 

家族用の玄関にあれば、脱ぎっぱなしの靴、傘、子どもの遊び道具などはそちらに収納して、メイン玄関は常にキレイな状態になる…はずなのですが…。

残念ながら、ズボラさんはそうはなりません。

 

ズボラさんは、最初は意識して家族用の玄関を使っていても、だんだん面倒になり…メインの玄関を使うようになり…わざわざ家族用玄関で靴をぬがなくなっていく未来が見えます。結局、メイン玄関だけ使うことになるでしょう。

 

さらに、玄関を2つ作ることで通り抜けできる通路を増やすこととなります。そうなると、ズボラさんの大好きな収納が減ってしまうので、玄関収納が足りなくなってしまうことも。そうなりそうな不安を感じるなら、2WAY玄関ではなく1WAY玄関にしてシューズクローク等の収納力を増やしたほうが良いと思います。

 

・バルコニー

バルコニーを作る方はずいぶん減ってきました。洗濯物や布団は外干ししたいという方はバルコニーがあっても良いと思いますが、ちょっと広めのバルコニーを作って(天気の良い日はバルコニーでお茶できる!)と思っているズボラさん…本当に使いそうですか?

 

バルコニーは10年に1回の頻度でメンテナンスが必要になります。このメンテナンスを怠ると雨漏りの原因になりますし、バルコニーって結構汚れます。

通常はバルコニーに水栓なんて付けてないですから、バケツを持って何度も往復して水を流すことになると思います。

そこまでの手間を掛けて、リラックスできる位のきれいな状態を維持できそうでしょうか…?

 

バルコニーの建築コストが高いこと&掃除やメンテナンスのことを考えると、バルコニーはつけないことをおすすめします。

 

 

・勝手口

勝手口があると、外のスペースを活用できるため、料理などで出たゴミ、ペットボトルや空き缶などを、こまめに管理できる方は良いと思いますが、ズボラさんは要注意です。外にあるごみ箱を掃除しないことで虫が湧いたり、においにつられて野良猫が来るようになったりと、ズボラさんには向いていません。

 

また、子どもが汚れて帰ってきたとき玄関からではなく勝手口から入ると便利というお話もありますが、子どもは忘れて玄関から入ってきてしまいます。(いつだって親の狙い通りにならないものですよね。)

 

他にも、勝手口から外に出て洗濯物を干す用途が決まっていて、使うことが確実だった方の勝手口に関する後日談を聞いたこともあります。

その方は、洗濯機のある場所から勝手口を通って外に出て、洗濯物を干す動線を考えて設計していたのですが、実際の勝手口の幅が狭く、洗濯物を持って通るには通りにくいから、結局リビングにある大きな窓から出入りしているとのことでした。

 

 

・見せる収納(オープン収納)

おしゃれで、インスタで見ていたら取り入れたくなる気持ちもわかりますが…ズボラさんは見せている場合じゃないかもしれません。

 

実際に家に住み始めたら、インスタやYouTube動画、ショールームみたいにキレイに飾れません。物は増える一方です。

物は隠す、しまう、見えないところに持っていくことが基本です。

見せるのではなく収納は確実に隠しましょう!

また、扉の代わりにロールスクリーンで隠しましょうという提案を受ける方や受けた方も多いのではないでしょうか?

良いアイデアと思って採用する方も多いと思います。

悪くないアイデアだと思いますが、ズボラさんには向いていないと思います。

ズボラさんはロールスクリーンを上げ下げして物を取りますか?

おそらくロールスクリーンを下げることなく、ずっと上げっぱなしで気が付いたら棚や棚に置いてあるものはホコリが被っているということに・・・

仮にロールスクリーンが下がっている場合は、上げずに少し隙間のある横から物を取り出すことになると思います。

ちなみに、ロールスクリーンを上げずに生地をめくっていると、だんだん左右にずれてしまい隠すために設置したのに意味をなさないケースになります。

ズボラさんはオープン収納は作らない。作る場合は扉を付けることを忘れずに。

 

・和室の段上げの引き出し収納

最近、人気の小上がり畳コーナー。リビングに隣接する畳コーナーの高さを上げて、そこに引き出し収納を設計したら、収納力は大幅にアップ。

もちろん提案もしますし、モデルハウスでも採用していますが、ズボラさんは止めたほうが良いかなと思います。

引き出しがあるということは、その下に埃が溜まるので、こまめな掃除が必要になります。掃除をしていないままだと…埃がすごいことになってしまいます。

 

■外部編

・広い庭の土

これはイメージしやすいですね。庭には草が生えます。草を生やしたままの家の印象は余りよくありません。

 

広い庭の草むしりは大変です。一度ではなく草が生える度に草取りの作業が必要になります。さらに、草がよく生える時期って暑い時期なので熱中症になりかねません。

 

また、お庭で家庭菜園、ちょっと土を残してDIYすると考えたくなりますが、ズボラさんはやらないままになるでしょう。夏は暑く、秋になったらすぐに寒くなって外でDIYする時期ってなかなかないものです。

 

なので、ズボラさんは出来る限り、土部分は残さないほうが良いと思います。

どうしても家庭菜園やお花を植えたいという方はプランターを使っていただけると良いのではないかと思います。

 

 

・天然芝

芝を育てたり、芝刈りをしたりするのが趣味でエンジョイできるという方はやっていただければ良いですが、ズボラさんは常に芝の管理なんてできません。

 

芝を枯らしてしまうか、刈るのを放置してボーボーにしてしまうというのが目に見えておりますので、天然芝は避けていただきたいと思います。

 

 

・木製のウッドデッキ

家の外にある木の材料を使った設備や装飾品は、メンテナンスが必要になります。例えば、木製のウッドデッキが代表格ですが、他にも木製の窓や窓まわりの装飾品などは、ズボラさんは控えたほうが良いと思います。

 

半年、最低でも1年ごとにメンテナンスをしないと白華現象(はっかげんしょう)で劣化します。それがシロアリの餌になってしまうケースもあります。

 

木製サッシも断熱性能が良く、見た目も可愛いので採用する方も多いと思いますが、メンテナンスし続けることはできますか?特に2階の高いところは、メンテナンスが難しいですよ。

 

そこでズボラさんにおすすめなのは、樹脂!ウッドデッキも窓枠も樹脂一択です。

ウッドデッキは樹脂と木粉を使用した人口木がオススメです。木製っぽく見えて腐食に強く耐久性が抜群です。サッシも樹脂サッシを使ってメンテナンスを楽にするものを選択しましょう!

 

■設備編

・オープンキッチン

オープンキッチンはキッチンとリビングダイニングが壁で仕切られていないものです。ペニンシュラキッチンとも言いますね。

 

ショールームとかでもよく見かけるので「お洒落だから採用したい!」と思うかもしれません。ただし、実際はあんなふうにお洒落に見せられるような瓶詰めやパスタを置いて…とはいかないものです。

 

今の暮らしを想像してみてください。普通は、ふりかけやサランラップや輪ゴム、空き缶やペットボトルなど置いてあり、いろいろ散らかるものですよね。

ズボラさんのキッチンは、是非お手元を隠せるタイプが良いと思います。

 

 

・浴室の窓

「浴室の窓はつけるもの」と思われている方も多いかもしれませんが、実際はないほうが良いですよ。

 

浴室自体、湿度が高いので窓は結露してゴミも溜まりやすく、掃除もしにくい場所になります。お掃除が面倒な人は、掃除をする箇所を増やさないようにしましょう。

 

 

・浴室のカウンター

桶やシャンプー、リンスを置くカウンターです。

いろいろな物が置けるので便利ですが、掃除がしにくいのがネックです。

カウンターの下の部分、上手に掃除できていますか?とても洗いにくいですよね。

腰を曲げてしゃがんで、下からのぞき込まないと汚れに気づきにくく、気づいたときには、カウンターの下の部分に石鹸カスや水アカなどの汚れが溜まっています。

 

カウンターは取り外し可能になっていますが、カウンターの後ろってカビがすごいです。

そう考えると、ズボラさんはないほうが良いと思います。でも壁付けの棚はあったほうが良いです。

 

 

・FRP浴槽

FRPより人造大理石のほうが格段に汚れにくく傷も付きにくいので掃除が楽です。

人造大理石の高いかもしれませんが、毎日の掃除のことを考えると決して費用対効果は悪くないと思います。

 

 

・玄関ドア

玄関ドアは掃除がしやすいデザインをオススメします。

凹凸のある格子状のデザインは、カッコいいですよね。確かにカッコいいかもしれませんが、玄関まわりは毎日通るので、特に汚れやすい場所です。目立つ場所なので玄関ドアは掃除しやすいシンプルデザインにしましょう。

 

玄関ドアと合わせて、玄関の外につける照明も、港にあるようなブラケットライトなどは可愛いですが、構造が複雑なものほど蜘蛛の巣も増えます。シンプルなものにしましょう。

 

■インテリア編

・間接照明

SNSでもYouTubeでもモデルハウスでも良く見かけますね。

柔らかい優しい光で室内を照らしてくれて、光の当たるところと当たらないところができることで立体感が生まれ、おしゃれでムーディーな落ち着いた雰囲気にしてくれます。

 

しかし、間接照明は「ホコリの溜まり場」です。

ズボラさんがどうしても間接照明にしたい場合、できれば下を向くタイプの埃が溜まりにくい間接照明をオススメします。

 

 

・無垢床

無垢床の中でもオイル塗装の無垢床です。無垢床なのに敢えてウレタン塗装にする方は少ないかもしれません。

無垢床のメンテナンスで半年もしくは1年に1回、オイルの塗り直しが必要になります。ズボラさんが家具を全部避けてできるでしょうか?

(私だったら1枚板のテーブルくらいならできますが、年1回でも家具を避けてワックス掛けをする自信はありません。)

 

床のメンテナンスは結構大変なので、サボってしまいそうな自覚がある方は、床がガッサガサになってしまう素材を避けた方がいいでしょう。ズボラさんであれば無垢床ではなく、表面に薄くスライスした天然木を張った挽き板や突き板のほうが良いかもしれません。

 

自分はどれくらいメンテナンスができるか良く考えて選んでいただくと良いと思います。

 

 

・ブラインドカーテン

横型のブラインドカーテンは、浴室タイプや耐水タイプじゃないと洗うことができません。縦型のブラインドカーテン(バーチカルカーテン)は洗えますが、1個ずつ取らないと洗えません。まぁまぁお高いですしメンテも大変なので、ズボラさんは普通のカーテンかロールスクリーンのようなシンプルなものがおすすめです。

 

 

ということで、ズボラさんは避けたほうが良い間取り・設備・インテリアをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?とにかくズボラさんは、メンテナンスや掃除をしなければいけない箇所を極力減らすことに注力してください。

 

家はSNSで紹介するための作品ではありません。皆さんが日々の生活を快適に暮らすための箱でありツールです。世の中に溢れる素敵そうな情報を詰め込んでも、快適に暮らせる良い家にはなりません。

 

自分たちには、何が必要なのかと、メリットばかりに目を向けるのではなくデメリットをしっかり理解した上で、自分たちに必要な物か判断してくださいね。