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2024.11.07
食洗機選びのポイントとタイプ別の選び方とは?【前編】
こんにちは、太陽ハウジングです。
家事の中でも毎日欠かせないものの1つが食器洗い。「面倒くさい」と思いながら、いつも嫌々やっているという方も多いのではないでしょうか。そんな食器洗いを自動でしてくれるのが食洗機です。
食洗機は、毎日の家事を楽にしてくれるキッチンには欠かせないアイテムの1つですね。しかし、各メーカーからさまざまなタイプが販売されており、食洗機を選ぶ際には「容量」や「乾燥機能」といった機能面だけでなく、導入コストやランニングコストなど、検討することが多くて悩んでしまう方も多いと思います。さらに最近は海外製の食洗機も選択肢に加わり、「どうやって選べばいいのかわからない!」という声もよく耳にします。
そこで今回は、食洗機の選び方を前編後編の2回に分けてお届けします。
前編では、食洗機選びのポイントを詳しく解説し、後編は「国内製」と「海外製」、「スライドオープン」と「フロントオープン」のタイプ別の食洗機の選び方について分かりやすく比較していこうと思います。
後悔しないための食洗機選びのヒントになるコラムとなっておりますので、最後まで読んでみてください。
(Panasonic公式ホームページより)https://panasonic.jp/dish/installation.html
■食洗機とは?
食洗機の正式な名前は「食器洗い機」です。その名前の通り、食器を洗うことに特化した機械ですが、多くの商品が食器を洗うだけでなく乾燥まで行えます。食洗機は、食事後の面倒な食器洗いから解放される便利なアイテムですね。
■食洗機って必要?
・家事ラクを目指すなら食洗機は必須!
結論から言うと、家事を少しでも楽にしたいと考えているなら、食洗機は導入した方が良いです。
手洗いの手間を減らせるだけでなく、手荒れ予防にもなります。もちろん、「ある程度汚れを落としてからじゃないと使えないのが面倒…」という意見もありますが、洗うだけでなく、食器を拭く手間も省けるのは大きなメリットです。(乾燥機能は地味にありがたいですよね)
ただし、海外製の食洗機には乾燥機能が付いていないモデルもあるので、その点は注意が必要です。
・電気代は増えるが、水道代は節約に!
「電気代がかかるから…」と気になる方もいるかもしれませんが、実は食洗機の電気代は1回あたり数十円程度。それに対して、手洗いよりも少ない水量で済むため、水道代は下がります。
このように、家事の手間を省けるうえにコスト面もそれほど負担にならないので、今の時代では「食洗機は必須」と言っても過言ではありません。
【食洗機選びのポイント】
ここからは、後悔しない食洗機選びに必要な5つポイントをご紹介します。
■開閉の仕方と使い勝手
食洗機には「スライドオープンタイプ」と「フロントオープンタイプ」の2種類があります。
・スライドオープンタイプ
引き出し式の扉を開けて上から食器を入れていくボックスタイプの食器洗い乾燥機です。スライドオープン食洗機の1回の洗浄の使用水量は「手洗いの約1/9」と、特に省エネ性能が高いのが特徴です。上から食器を入れる構造のため、食器を洗う回数が多いご家庭や、足腰が不自由な方にもおすすめです。また、フロントオープンよりもコストも安価で導入しやすいのもメリットです。
その一方で、デメリットとしては、食器を入れる順番を考えながら食洗器の中に手を突っ込んで、並べないといけないため食器が入れにくく、実質的な容量も少ないことがあります。
・フロントオープンタイプ
前扉を開けて前面にカゴを引き出す、前開きタイプの食器洗い乾燥機です。フロントオープンタイプはどの角度からでも食器が入れやすく、寸胴のパスタ鍋から特殊な形状のお皿など、食器の種類を選ばずに収納できる、収納点数の多さと自由度の高さが特徴です。一度で大量の食器を洗浄できるため、お料理が好きで調理器具をまとめ洗いしたい方や、家族人数が多いご家庭におすすめです。
デメリットとしては、食器を入れる位置が低くしゃがむ必要があるため、腰痛持ちの人には立ったり座ったりが大変かもしれません。
どちらのタイプも一長一短なので、予算や使い勝手の好みに合わせて選んでくださいね。予算に余裕があり、家事の快適さを重視したい方には「フロントオープンタイプ」がおすすめかもしれません。
■容量はどのくらい?
食洗機を選ぶ際、まず確認したいのが「容量」です。家族の人数や使用頻度に合わせて適切な容量を選びましょう。
・スライドオープンタイプ 浅型 (5人分)
実際には3〜4人分程度しか入らないことが多く、容量が少ないためおすすめしません。
・スライドオープンタイプ 深型 (6人分)
多少容量が少ない場合もありますが、一般的な4人家族であれば十分です。
・海外製 フロントオープンタイプ 幅45cm (8〜9人分)
大容量でフライパンなども入るため、容量重視の方におすすめ。
・リンナイ製 フロントオープンタイプ (8〜9人分)
容量が大きく、使い勝手も良いモデルです。
・パナソニック製、海外製 フロイトオープンタイプ幅60cm (10人分〜)
大容量ですが、オーバースペックになる可能性もあるため注意が必要です。
容量を選ぶ際は、カタログ表記の「〇人分」が目安ですが、あまり当てにしないほうが良いです。同じサイズコップやお皿などを使った場合を想定していて、食洗機に入れやすいサイズ感で算出されています。あくまで目安の数字なので、カタログの数値より実際にはやや少なめに見積もった方が良いでしょう。
また、国内製の浅型タイプは容量が小さく、3~4人分しか入らないためおすすめしません。
一方、容量重視なら海外製や、リンナイ、パナソニック製のフロントオープンがおすすめです。目安として、4人家族であれば6人分の容量があると使いやすいですね。
(リンナイ公式ホームページより)https://rinnai.jp/lp/dishwasher/front/
■予洗いは必要?
食洗機に入れる前に軽く食器を洗うことを「予洗い」と言いますが、この「予洗い」が必要かどうかも重要なポイントです。
国内製の多くは予洗いが必要ですが、海外製は洗浄力が高いため予洗いが不要な場合が多いです。手間を減らしたい方には、予洗いが不要な海外製が良いかもしれませんが、予洗いといっても軽く汚れを流す程度で十分なので、個人的にはそこまで手間はかからないと思います。
■乾燥機能の有無は?
食洗機は、食器洗いはもちろん、拭く・乾かす手間を省いてくれる乾燥機能は付いている方が便利ですので、食器を乾燥させる機能があるかどうかもチェックしましょう。
国内製は基本的に乾燥機能が付いており、しっかり乾きますが、海外製は乾燥機能がないか、乾燥機能が付いていても弱いため、乾燥を重視する方は国内製を選ぶのがおすすめです。
■導入コストは?
導入コストは製品によって大きく異なります。
・海外製フロントオープンタイプ(60センチ)
食洗機の本体価格が高く、取り付けるキッチンによってグレードアップや追加の部材が必要で、トータルで高額になることが多いです。
具体的な金額として50万以上かかります。
・パナソニック製フロントオープン(60センチ)
海外製より少し安く、大容量で乾燥機能付き。洗い終わった後に食洗機内に食器を残しておいてもナノイーX送風で除菌を行うので、食器を放置しておいてもニオイの発生を防げる、高性能な食洗機です。価格は約45万円です。(45センチは約40万円)
・リンナイ製フロントオープン(45センチ)
海外製やパナソニック製フロントオープン食洗機を入れるよりもずっと安価で、金額は約10万円です。
・スライドオープンタイプ(深型)
海外製やフロントオープンより安価で導入しやすく、金額は5万円~10万円です。
・スライドオープンタイプ(浅型)
最も安価ですが、容量が少ないためおすすめはしていません。「予算が厳しいけど、食洗機を導入したい」という方には選択肢としてありです。※標準施工
※金額は太陽ハウジングで施工した場合の金額です。
■食洗機選びのQ&A
Q.ランニングコストで選ぶのはどうですか?
A.機種ごとの差は1回あたり数十円程度ですので、導入コストを重視して選んでください。
国内製の浅型・深型よりフロントオープンの方が水量や電気代が少し高いですが、その違いはせいぜい1回あたり数十円程度です。
どちらかというと「導入コストの差」の方が大きいので、食洗機を選ぶ時は「ランニングコスト」よりも「導入コスト」を重視しましょう。
前編では、家事をより楽にしてくれる「食洗機」の選び方について、確認すべき5つのポイントをご紹介しました。
開閉方法や容量、予洗いの有無、乾燥機能、そして導入コストといった食洗機選びのポイントをお伝えしたので「日々の生活に合わせてどのようなタイプが理想的か?」少しイメージが湧いてきたのではないでしょうか?
後編では、具体的に「国内製」と「海外製」、「スライドオープン」と「フロントオープン」の特徴を比べながら、それぞれのタイプがどんな方におすすめなのかを比較していきます。自分たちに合った最適な食洗機を見つけるための参考にしてみてくださいね。