太陽ハウジングの家づくりコラム

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2025.03.06
【洗濯ストレス激減!】家事が劇的に楽になる「乾太くん」のメリット・デメリットとは?
こんにちは、太陽ハウジングです。
最近、共働き世帯や家事の時短を求める方の間で注目されているのが、ガス衣類乾燥機「乾太くん」です。家づくりについてSNSなどで調べていく中で「乾太くん」を知ったという方も多いかもしれません。
天候を気にせずいつでも洗濯ができ、短時間でしっかり乾燥させることができるため、導入を考える家庭が増えています。家事ラクな家を目指している方や、共働きのご夫婦、部屋干しが習慣になっている方にとって、頼もしいアイテムではないでしょうか?
本コラムでは、乾太くんのメリット・デメリット、機種の違いや選び方、設置時の注意点について詳しくお伝えします。

(リンナイ「乾太くん」公式ホームページより)
■ガス衣類乾燥機「乾太くん」とは?
「乾太くん」とは、ガス機器メーカーであるリンナイが製造・販売するガス式衣類乾燥機です。簡単に言えば、自宅で使えるミニコインランドリーのようなものです。
最近では乾燥機能の付いたドラム型洗濯機も豊富ですが、洗濯機の乾燥機能とは異なり、ガス乾燥機は「乾燥」に特化したものです。そのためドラム型洗濯機と比較して、乾燥時間が短く、仕上がりが良いのが特長で、多くの方から人気を集めています。
一般的なドラム式洗濯機の乾燥機能では2〜3時間かかるところを、乾太くんなら約1時間で仕上げることができるのが最大の魅力です。
特に、共働き世帯の増加に伴い、家事の時短が求められる今、乾太くんを導入する家庭が増加しています。
■乾太くんのメリット
・洗濯物が1時間で乾く(家事の時短になる)
6kgの洗濯物なら約60分、9kgなら約90分で乾燥が完了。 電気式乾燥機の約1/3の時間で済むため、毎日の洗濯時間を大幅に短縮できます。すなわち家事の時短に繋がります。
加えて、ドラム式洗濯機の場合、乾燥時の熱を室内に排熱するため「部屋が暑くなる」というデメリットがあるのですが、乾太くんは室外に排熱する仕様のため、その心配はありません。
・天候に左右されず洗濯できる
雨の日や花粉・黄砂・PM2.5が気になる時期でも外干し不要で、 いつでも清潔に衣類を乾かせます。特に赤ちゃんの衣類を衛生的に保ちたいご家庭にとっては安心ですね。
・ふんわり仕上がる
乾燥機にかけたタオルは、ふんわりとした仕上がりになります。 天日干しでは繊維が寝てしまいゴワゴワすることが多いですが、 乾太くんの温風で繊維が立ち上げ、柔らかく仕上がります。
・ランニングコストが安い
デラックスタイプ(6kg)の場合、1回のランニングコストは約83円。単純計算で1ヶ月間(30日)毎日1回運転しても2,490円程度と経済的です。
1日100円以下で、「洗濯物を干す・取り込む」という家事から解放されるなら、お値打ちだと思います。
・生乾き臭を防ぐ
ガスを使って80℃以上の温風で乾燥させているため、生乾き臭の原因菌であるモクラセラ菌を除去し、外干しや日光消毒で除去できないニオイも取り除きます。
洗濯物の部屋干しのせいで、室内全体が匂ってしまう「ニオイ問題」も解決しますね。
・花粉、アレルゲン対策
屋外に干すことで衣類に花粉が付着するのを防げるだけでなく、 乾燥時の強力な送風で、衣類についた細かい毛やホコリも取り除くことができます。
花粉症やアレルギーが気になる季節でも安心して洗濯できますね。

(リンナイ「乾太くん」公式ホームページより)
・ペットの毛が取れやすい
「乾太くん」のパワフル温風は、タオルなどに付着した犬や猫の細かい毛も取り除きます。
・シワがつきにくい
ガスの強力な温風で乾燥するため、衣類のシワが少なくなります。
・洗濯と乾燥を同時に進められる
洗濯機と乾燥機を別々に使うことで、洗濯と乾燥を同時並行して行えるため、時短に繋がります。4人以上の家族なら洗濯機+乾太くんがおすすめです。

(リンナイ「乾太くん」公式ホームページより)
■乾太くんのデメリット
・初期コストがかかる
乾太くんの導入には一定の初期費用がかかります。乾太くんは電気式乾燥機のように設置して完了ではなく、ガスの排気ダクト工事などを実施しなければいけません。
具体的な導入費用については、(太陽ハウジングの場合)乾太くん本体、専用台、配管や組立コミコミで25万円~32万円くらいになります。(他の住宅会社であれば本体+工事費で、このくらいの価格帯かな…。)
※あまり公表していませんが、太陽ハウジングのオプション工事はお値打ちだったりします。
・運転音が大きい
排気の音が気になることがあるため、設置場所を工夫し、 隣家の窓の近くを避けるといった配慮が必要です。乾太くんを採用するときは、できるだけ隣地の窓のない場所を選ぶと安心です。どうしても乾太くんの設置場所の調整が難しい場合は、静⾳性に配慮したパイプフード(静音フード)の導入を検討してみてください。
・洗剤や柔軟剤のニオイが外に漏れる
運転音と同様に、洗剤や柔軟剤の香りが乾太くんの排湿筒から漏れ、近隣に影響を与えてトラブルになる可能性があります。隣家との距離が近い場合は強い、香りの強い洗剤や柔軟剤の使用を控えるなど、配慮が必要となるかもしれません。
・設置した部屋が寒くなる
冬場は排気ダクトから冷気が逆流し、設置した部屋が寒くなることがあります。 この問題には、「逆流防止弁(ダンパー付排湿管)」を設置することで対策が可能です。
また、この対策は後付けも可能なため、実際に使用しながら様子を見て検討するのもよいかもしれません。
・洗濯物の移し替えが必要
洗濯が終わった洗濯物を、洗濯機から乾太くんに移し替える作業が毎回必要になります。
・定期的なフィルター掃除が必要
糸くずフィルターは掃除が必要になります。デラックスタイプなら前面設置のため、掃除しやすい仕様になっています
・乾かせない衣類がある
熱に弱い衣類や、溶着させたワッペンなどが付いている衣類も乾燥できません。
・洗濯物が縮む
電気式・ガス式ともに、乾燥機を使用すると衣類が縮みやすくなります。特に、ウール・麻・ニット・レーヨンなどは縮みやすいため注意が必要です。
タグにタンブラー禁止マークが付いている衣類は、乾太くんで乾燥しないほうが良いと思います。
■乾太くんの選び方
乾太くんには、「スタンダード」と「デラックス」という2グレードあり、スタンダードタイプなら3kg・5kg・8kg、デラックスタイプなら6kg・9kgから選べます。

(出典 リンナイ総合カタログ2024Ⅲ乾太くん)
まず結論として、「デラックスタイプ(6kg)」が推奨です。
デラックスタイプを推奨する理由としては、糸くずフィルターの位置です。
・スタンダードタイプ:ドラムの奥にあるため、お手入れが大変
・デラックスタイプ:ドラムの前面にあるため、手が届きやすく掃除がしやすい
毎日のメンテナンスを考えると、デラックスタイプの方が使い勝手が良いといえます。
スタンダードタイプの乾太くんを洗濯機の上に設置したら、奥のフィルターまで手が届かない(そもそも見えない)ためメンテナンスが結構大変になります。
フィルター掃除は基本毎回と頻度高めなので、私と同じ掃除が苦手なズボラさんであれば出来るだけメンテナンスしやすいデラックスタイプを強くオススメします。
あと、知っておくと便利なポイントとして、デラックスタイプは設置スペースが少しだけコンパクトです。
・スタンダードタイプ:壁から45㎝以上のスペースが必要
・デラックスタイプ:壁から30㎝以上のスペースがあれば設置可能
デラックスタイプの方が省スペースで設置できるため、洗濯機の上に後付けする際にも便利です。
・家族の人数に合わせた容量とは?
4人家族なら大体6kgで対応できます。
ただし、洗濯物が多い家庭は足りません。目安としては「10kg以上の洗濯機」を使っている場合は、「9kgタイプ」にした方が良いと思います。
当然容量が大きいと、その分ランニングコストも上がってしまいますが、このあたりは自分の家族構成や洗濯頻度などで選んでみてくださいね。
■乾太くんの設置台って必要?
設置台に関しては、乾太くんの専用台がおすすめです。
造作カウンターの上に設置する方もいると思いますが、乾太くんは結構重いので「棚の強度計算」も必要になります。
そのためオリジナルの棚や台を設置するよりも、「専用台」を設置するのがおすすめ。正直あまりおしゃれじゃありませんが、洗濯機を置いてしまえばそれほど目立ちませんし、来客時に見られるようなところでもありませんから、強度面や安全性なども考慮して「専用台」が良いと思います。
ただ、「リンナイが販売している専用棚が嫌!」という場合は、リンナイが推奨している専用台もありますので、そちらを検討してはいかがでしょうか?

洗濯物を出した後に畳む用の引き出しがついているものもあるので、好みに応じて選んでみてください。
乾太くんは、天候に左右されずに素早くふんわり乾燥できる便利な家電ですが、設置やメンテナンス、初期コストなど、導入にあたって考えるべきポイントもあります。ご家庭のライフスタイルや洗濯の頻度に合わせて、最適な機種や設置方法を選ぶことが大切ですね。
「洗濯物を干す手間をなくしたい」「花粉や生乾き臭に悩まされずに済ませたい」という方には、ぜひ一度検討していただければと思います。
使い始めると、もう元には戻れないほど家事が楽になりますよ!